空想科学読本

がんじい

2011年01月19日 07:49

長男の部屋から面白い本を見つけたので、御紹介したいと思います♪
本のタイトルを「空想科学読本」と言い、作者は柳田 理科雄
(やなぎだ りかお)氏
です。
どのような内容かというと、アニメ・特撮の作品を実際に科学的・
物理的に実証するとこうなるという内容の本です。
既に2010年までに11冊のシリーズが出ています。
長男が中学校の図書館にあったのを借りて来て、
面白いので長男が買った物を借りてきました。
「何に使うの?」と聞かれましたが「ちょっとな?」とノーコメントにしました。
まさか「ガンダムのブログに書くんだよ?」とは言えませんでした(苦笑)
ちなみに柳田 理科雄氏の「りかお」は本名だそうです。
学習塾経営の傍ら、大学の非常勤講師も務められてる
筋金入りの理科畑の先生です♪



「空想科学読本」第3巻の表紙です♪ 期待できそうでしょ?


柳田 理科雄氏のプロフィールです。

この本が取り上げた作品数(シリーズを1作品と数えて)は50作以上です。
王道の「ウルトラマン」や「仮面ライダー」、「スーパー戦隊シリーズ」や
「マジンガーZ」等は当然のごとく、「機動戦士ガンダム」も
漏れなく語られています♪
付け加えますが長男はガンダムファンではありません(苦笑)


一例なのですが、「宇宙戦艦ヤマト」で最大の武器波動砲をヤマトが
無重力の宇宙で撃った場合、 撃った衝撃で後ろにすごい勢いで
吹っ飛んでいく、とかです(笑)
色々なエピソードがありますが今回はガンダムに限った記事を
御紹介します♪


まずは「ビームサーベルとは、どこまで実用的な兵器か?
(空想科学読本3掲載)です。
最初にビームサーベルを御説明します。
ビームサーベルはガンダムでは1番ポピュラーな武器で、
敵モビルスーツと1対1で戦う為の「刃」です。
普段は束の部分のみで機体の腕や背中に収納しています。
引き抜いてスイッチを押すとピンクオレンジ、または緑色のビームの刃
が出現し これで敵モビルスーツを切り裂きます。
御存知かどうかですが、このビームサーベルのヒントは
SF映画「スターウォーズ」のライトサーベルなのです。
ライトサーベルはジェダイの騎士等が使うブーンと光る光の剣です。



内容はこのような感じです。



それを科学的に実証するとレーザーは無限に伸びるそうです。
そうなるとガンダムが戦うと、味方のモビルスーツや戦艦が
巻き添えを食らってやられてしまうそうです。
そうなると危なくて戦えませんよね?(苦笑)
それはスターウォーズでも言えるそうです。
戦艦内で戦うと戦艦がバラバラになってしまうという事ですね?




宇宙空間でスゴイ修羅場になってしまいます(苦笑)



文中の挿絵は著作権法上、あえて実物とは似ないように書く
配慮がされています♪




ガンダムっぽいですが、ガンダムでない?…
ビームサーベルがブーン言ってます♪(笑)


あ、文中下の解説も結構面白いので、載せておきます♪



文中下の説明もわかりやすく書いてあります。
柳田氏の科学的な見識も面白いです♪


次はガンダムでも印象的な建物「スペースコロニー」についてです。
スペースコロニーとはガンダム世界の宇宙世紀に、増え過ぎた人口を
地球から減らす為に作られた宇宙に浮かぶ人造建造物です。
円柱形の片方に細長い太陽光パネルが3・4枚付いていて、
光を取り入れます。
円周部分に陸地、円の中心部に人口太陽があり、
昼と夜とを人工的に作られています。
人工太陽部を中心に回転し、それにより重力を発生しています。
だいたいの人はスペースコロニー内で生まれて一生を終わるそうです。
スペースコロニーや月に住む人はガンダムでは「スペースノイド」と
呼ばれています。
スペースノイドは「宇宙棄民(うちゅうきみん)」とも呼ばれていました。
宇宙に増え過ぎた人口を移民という言葉でごまかしてはいますが、
実際には宇宙に「捨てる」感覚ですね?(苦笑)
宇宙に出た人達に対して地球に住む人達は「アースノイド」と呼ばれ、
エリートと呼ばれていました。



スペースコロニーが実際に出来たら凄い発明だと思いますが…


コメント通り、そう思います(笑)


こんな感じでスペースコロニーは動いてます♪



このスペースコロニーはアメリカの大学教授が考え出した案を下地に
監督の富野 由悠季氏が肉付けした設定です。




富野さん、要はパクッちゃいましたね?(笑)


説明は続けたいのですが長くなってしまうので、本題に入ります(苦笑)
このスペースコロニーはとてもできた設定ですが、
内部の空気が膨張してパンパンになってしまうそうです。
そうなると壁の厚さが問題になるそうです。
実際にはいくら壁を厚くしてもどこかで穴が開き、破裂してしまうそうです。
空気抜きをしないといけないみたいです(苦笑)
実際に作品中にジオン軍のモビルスーツにスペースコロニーが襲われ、
壁に穴が開いて内部の人間や色々な物が噴き出るシーンがあります。
これは故意に穴を開けたからですが(苦笑)
ちなみに穴が開いた場合、ボールのような物が噴き出して
穴の開いた壁に当たり破裂してトリモチのように粘り、
空気や噴出物を防ぐ役目をしています。すごいですね?



本当だ!パンパンになってる!ガンダムも頭抱えてますよ?(笑)



もう1つ話がありますが、触りだけご紹介します(空想科学読本7掲載)。
ガンダムのビームサーベルで雪を溶かしてお湯にし、
お風呂に入るシーンがあります。
実際にこの行為をしようとすると、
かなり高熱で溶かさないと難しいみたいです。
それ以前に前の話でビームが伸びて山を貫いて、
雪崩になっちゃいそうですが(苦笑)



これが第7巻の表紙です♪


このエピソードはロマンスなんですがねえ?(苦笑)…


1人が操縦席でガンダムの腕を動かし、1人が腕の機械を動かして
ビームサーベルの光の強弱を調整しています。
これ、実際に作品中でやっていました。感心して観てましたが…


実際に行うと、灼熱地獄だったでしょうね?(苦笑)


全て現実の状況に当てはめてしまうと つじつまが合わなくなったり、
作品自体が成り立たなくなってしまう可能性はあります。
ヤマトの波動砲やガンダムのビームサーベルがなければ、
面白くないですものね?
それ言っちゃえば、ガンダム自体フィクションなんだから(苦笑)
実像は実現しても、兵器として動いたり戦ったりは
今の時代ではまだ無理ですし…
少しは(ほとんどか)フィクション=空想があってもいいじゃないですか?
」という部分で空想があった方が楽しいですものね?


この本は空想を現実に当てはめたギャップを面白おかしく書いている
ので、これはこれで面白いです。
是非、ご一読を♪


※今回も語り過ぎちゃいましたね?長過ぎて飽きませんか?(苦笑)





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